独酌 三四郎

細君が子供を連れて実家に帰ってしまったため(意味深)、時間ができた三連休。LCCを使って北海道にやってきた。

新千歳空港から電車に乗り、向かったのは旭川。有名な動物園があるため家族では何度も訪れている土地だが、1人で来たのは数年ぶり。今回、どうしても訪問したい居酒屋があって最初に旭川にやってきた。
独酌三四郎さん。正月に「孤独のグルメ」で紹介されていたお店だ。いや、その前から狙っていたのだが、放送を見てその願望は決意へと変わった。
今回は三連休初日ということもあり、念のため予約を入れての訪問である。
店に入ると焼き台から排出される凄まじい煙が歓迎してくれる。

予約している旨を告げると、焼き台前のカウンターに案内された。ここはマスターと女将さんの、仕事ぶりが目前で拝見できる、いわば特等席である。
まずは日本酒で乾杯。女将さんオススメ「風のささやき」という旭川の地酒。淡麗な口当たりの中にもほのかに甘さを感じる、飲みやすいお酒である。
お通しは大豆の酢漬けを軽く味付けしたもの。なんともまあ、日本酒によく合うこと。これだけで、最初の一杯を飲み干してしまったのはナイショだ。
さて、おかずは二品をオーダー。

まずは「〆鰊」。シメサバのようなものを想像していたのだが、出てきたのは鰊の刺身。初めてお目にかかるが、他の魚とは似て非なるもので、上品な甘みと舌触りが楽しめる逸品である。東京ではなかなか食べられないだろう。
続いては「鳥モツ煮」。響きから、鶏のレバやらハツが甘辛く煮付けられた甲府の名物を想像したのだが、これまた良い意味で裏切られた一品。無知なため詳しくは解らないのだが、これまで食べたことのない部位のオンパレードで、その滋味に驚くばかり。薄口醤油でほんのり甘く味付けられており、これまた酒が進んで困るのだ。
最後に名物の焼き燗をオーダー。銘柄は新潟の麒麟山だそう。恐れ多くもマスター直々に酌してくれた一杯は、ぬる燗だったこともありどこまでもまろやかな飲み口。気分的なものかもしれないが、この陶器がその効果を促しているのかな。
長っ尻は禁物。3合飲んで気分が良くなったところでお勘定。最後に店を出る際に、一見寡黙に見えるマスターが誰よりも大きな声で「ありがとうございました!」と挨拶してくれた。聞けば開店70周年。長く愛され、かつ揺るぎない人気の理由がこれだけで理解できたような気がする。
ごちそうさまでした!!

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