ラーメン二郎 上野毛店

暦の上では春を迎えたこの日。コンビニやスーパーでは太巻寿司が大量に陳列されている。以前は関西方面特有の風習だったと記憶しているが、いつの頃からかこちら関東でも食品関係の企業がこぞってキャンペーンを展開し、ここ数年ですっかり市民権を得た感がある。バレンタインデーしかり、(賛否はともかく)風習というものはこうして形作られていくのだといういい実例であろう。

とはいえ、当方には恵方を向いて太巻を食べる習慣はないため、代わりに恵方に向かって麺活に勤しむことにする。
さて、気がつけば今年初の上野毛である。夜の部開店からすぐの時間だったため、待ちなしで着席できた。
頼んだのは小ラーメン+つけ麺。たまには気分を変えて、ということであつもりでお願いしてみた。
それにしても、相変わらずの固めオーダー率の高さよ。この日はカタカタやらバリカタなんてのも飛び交い、ノーマルで頼んでいるのは店内で小生だけ、という状態だった。
しかし、大多数の客が固めを頼む状況がずっと継続していても、デフォルトの麺の茹で加減を店主は変えない。きっとこの麺の状態で食べるのがいちばん美味しいというこだわりがあるのだろう。無論、小生もそう思う。それでいて、客の好みにも笑顔で応じてくれる懐の深さ。素敵という他ない。この姿勢は是非とも続けてほしいと思う。
そんな状態だったので、我がオーダーがサーブされたのは、後から来て「小麺半分バリカタ」を頼んだ高校生が、食べ終わるのと同じタイミングだった。
細かく砕かれた背脂が浮かぶつけ汁には少量の小切ネギ以外何も入らないスタイル。濃いめのFZに柚子胡椒がよく効いており、これだけ飲んでも美味しい。
いったん水で締められた後に再度温められた麺。かなり長めに温めているので、アツアツの状態で供される。湯気と共に立ち上る小麦の風味が鼻腔をくすぐり、それだけで食欲に拍車がかかる。
今回、初めてあつもりにしてみたが、スープが冷めないという利点があるものの、麺のコシ、というか食べ応えは冷たい方がより味わえる。個人的には後者に軍配があがる。
いつもはやや苦戦する麺量も、この日は昼食を抜いていたこともありちょうどよかった。最後にレンゲで残ったつけ汁を数口味わって丼をカウンターに置く。
この日は終始空席ありののんびりした雰囲気の上野毛店であった。
ごちそうさまでした。

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