駅から降り立つとちょうど雨が降り出したところだった。傘を広げつつ仲見世の入り口を覗くと思ったよりお客さんの集まりは少なく、口開けには余裕で間に合いそうなのでひとまず安心である。
何はともあれまずは梅割りから。マスターに注いでいただいた、いつもより甘めな寶をグラスから直接啜るのが、スタートの儀式である。
この日は早い到着だったのでホネに間に合った。良く煮込まれた顎周りのお肉はボリューム満点で、これだけで数杯飲めてしまいそうである。
土曜だからか、汁の濃度も濃かった印象で非常に美味しかった。
初めの焼き物は「ハツ塩」。以前は土曜のもう少し遅い時間でもありつけたが最近は品切れが早いようなので最初に注文。
プリプリした食感が残る焼き方、お肉の旨味を最高に引き立たせる塩加減ともに完璧でもはや言うことはない。
いつもの「ダイコンかけないで」。冬場の青い部分は見えなくなったが、浸かり方は夏場の方がよい。
ダイコンのほのかな苦みと糠の香りがサッパリと、モツの脂とアルコールを中和してくれる(ような気がする)。
締めは趣向を変えて「アブラ少ないとこ素焼きお酢」。カシラにしようかとも思ったのだが、なんとなくコッテリしたものを食べたかったのでこちらを。
アブラ、とはいえカシラに近い部位であるため。カシラ特有の肉々しさもちょっと楽しめる、偶に食べたくなる一品だ。
とはいえ、かなりネットリコッテリしているため、個人的にお酢は必須である。
この日も4皿と3杯半でお勘定。
この日も最高の朝酒、楽しませていただきました。
ごちそうさまでした。
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