彼岸を過ぎて急に日暮れが早くなった感のある10月初旬。「秋の陽は釣瓶落とし」とはよく言ったもので、すっかり過ごしやすくなった気候とともにいよいよ季節は秋本番を迎える。夏の間は、退社後に当店を訪れてもまだ明るかったと記憶しているが、この日はすっかり夜の闇に包まれていた。

過ごしやすくなると混みだすのが二郎の常。この日は到着時に20人以上が外で行列を成し歩道まではみ出そうという勢いであった。
しかし、そこは二郎随一の提供スピードを誇るこちらのお店。20分ほどで店内のウエイティングシートへ、さらに10分ほどで着席・着丼となった。
この日の目当ては「たまごかけつけ麺」。これまで何度か提供されているメニューだが、初めての挑戦である。
つけ汁はノーマルのつけ麺とまったく同じ。トッピングはヤサイ少な目、ニンニク少しでお願いした。
久しぶりにノーマルのつけ汁を飲んでみたが、相変わらず素晴らしいの一言。
醤油と柑橘系の酸味がうまく合わさっており、さらにそれをしっかりと支えるブタのダシ。この日はアブラが控え目だったが、それがまた醤油のキレを際立たせる格好となり、まろやかな麺とあわせて食べるのには好都合だった。
そして麺丼がこちら。「たまごかけ」の名称の通り、暖かい麺が卵と少量のダシで混ぜられて提供される、いわば「釜玉うどん」様の二郎麺。
少量の卓上醤油を垂らして味わうとたまらない旨さだ。そうでなくても小麦の香り溢れるな野猿のプリプリの麺がよりいっそう美味しく味わえる。
麺自体が熱を帯びているため徐々に卵の固まってきたら今度はつけ汁に浸して食べる。
つけ汁の強烈な醤油と酸味が旨い具合に中和されて食べやすい。これまた新たな発見である。
残りの3分の1ほどは、別途購入した「たまねぎたまご」のタマネギと、持参した鰹節につけ汁をかけてまぜそば風にいただく。
タマネギと鰹節は、居酒屋の「オニオンスライス」というメニューがあるようによく合う組み合わせなのだが、卵でコーティングされた麺がこれを纏うと一層ジャンクさが増しておいしい。
麺を平らげた後、麺丼に残ったダシ汁を完飲してフィニッシュ。
前回のカリードクロ同様、食べるまではそれほど心惹かれなかった「たまごかけつけ麺」だが、ジロリアンの味覚にフィットした絶品に仕上がっていてやはりというかさすがというか、いろんな意味で「上手いな」と感じた。
終了前に食べることができて良かったが、ふと思い起こすと、最近限定ばっかりで野猿のノーマルのメニューを長いこと食べていないことに気が付いた。
次回は、必ず。。。
ごちそうさまでした!
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