「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、すっかり涼しくなってきた昨今。名実ともに夏も終わりである。
夏季限定で提供されていた中山店の3兄弟もいよいよ終わりの報が聞こえたので、名残りを惜しみに中山の夜の部へ向かう。
しかしこの日は台風が直撃し、傘が意味を成さないほどの凄まじい風雨に襲われた神奈川東部。
「こんな天候だし。どのくらい空いているのかな?」
ある意味ワクワクしながら店の前に到着すると、なんと外待ちが2人!!
いや、普段であれば「少なくてラッキー!」と快哉を叫ぶところなのだが、「篠突く」という表現がこれ以上ないくらいに当てはまるほどの強い雨が降るこの天候である。おまけに電車が止まっているというのにこの状況。
とはいえ、そのような性根の据わったジロリアンの皆様であるが故行列の進みはすこぶる早く、すぐさま入店。ものの5分も立たずに着席することができた。
ねぎ汁なし少な目。トッピングはそのまま。もちろん、大好物の「ピリ辛にらだれ」も忘れずに。
暑かった夏の記憶を呼び覚ます美しい山体。目の前にした瞬間に、台風をものともせずに来店した情熱と、人身事故にも負けずに来店した執念のどちらも忘却させてしまう逸品だ。
二郎標準より細めの麺はオーションの香りが溢れつつ、スープとの絡みも良い最高の茹で加減。
この夏3回目の同メニューだが、今回が最高のコンディションだったことは間違いない。
普段二郎を食べる時には、そのメニューの特徴を意識しながら楽しむことにしている小生だが、時としてそれを忘れて貪り食ってしまうことがある。
今回がまさにそれ。気が付くと目の前の丼がカラになっているほどの会心作。
大袈裟かも知れないが、麺はもちろんのことブタ、スープ、ヤサイ、ネギ、フライドオニオン。トッピングのニラも合わせて、文字通り完璧なバランスで提供された最高の1杯であったことは間違いない。
この記憶を楽しみつつ、来年の夏を楽しみに待つことにしよう。
ごちそうさまでした!!
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